離島研修体験報告 〜北海道礼文島での地域医療研修を終えて〜

小林沙織研修医

上田研修医写真

前列椅子右から小林研修医、升田所長、村田先生、中村事務局長

この度、病院局長の小田清一先生のご高配をいただき、北海道の礼文島にて地域医療研修をさせていただくことができましたので、その御報告をさせていただきます。 礼文島は日本最北端の島で、稚内からフェリーで2時間の場所にあります。人口は約3000人、おもな産業は漁業と観光です。医療機関は、診療所が2件あり、私の研修させていただいた礼文島船泊診療所は常勤の医師が2名おり、島で唯一入院施設を持ち、24時間対応可能な医療機関でした。

 

上田研修医写真

利尻富士を望んで

診療所長の升田鉄三先生は、ご自身も礼文島出身の方で、本州で医学部を卒業されたのち、若いころより長年、島の診療所で島民の健康を守るため勤務されており、その生き方には非常に感銘を受けました。プライマリケアを担う医師として、あらゆる疾患に精通し、離島に居ながらにして最新の医療についても常に勉強し、日々知識を更新される姿には、医師としてあるべき姿を見たように思います。また、患者さんの背景を理解した上で生活に密着した医療を提供し、常に暖かい態度で患者さんに接し、島民から非常に信頼されておられて、医師として重要なことを教えていただきました。また、離島の診療所特有の性質として、診療科を問わずあらゆる疾患の患者さんが訪れるため、広範囲にわたる膨大な知識量を要求される、非常に難しい仕事であると感じました。日常の診療でおろそかにしがちな基本的な診察技術が、プライマリケアの分野では非常に重要であることもわかりました。また、ある程度高度な治療を必要とする患者さんには、北海道の病院を受診してもらわなければならず、離島の医療事情は様々な制約があり、必ずしも都市のように便利ではないことも実感いたしました。

 

利尻島

診療所のスタッフの方々は素敵な方ばかりで、大変良くしていただきました。島の中を案内していただくなど、島の大自然も思う存分満喫でき、大変充実した一か月を過ごすことができました。晴れた日には隣の利尻島の利尻富士が大変美しく、ウニ丼やホッケのちゃんちゃん焼きなど、地元の名物料理なども堪能してくることができました。

今回、大変有意義な研修を行うことができ、貴重な経験をさせていただいたことに非常に感謝しております。このような機会を与えてくださった小田先生をはじめ、研修にあたってお世話になりました病院局の方々に心より感謝申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

平成21年12月に離島研修報告発表会を開催しました。その際に使用した資料はコチラです。(PDF/約749KB)


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