指導医インタビュー「千葉県立病院群とは?」

千葉県がんセンター 高野英行診療部長 (プログラム責任者)

高野先生写真

「スペシャリストとの関係が築けるという点も特徴です。」

Q1.千葉県立病院群の研修プログラムの特徴を教えてください。

Ans. 千葉県立病院群の研修では、がんセンターやこども病院等の専門病院を中心とした部分と、地域の中核病院(佐原病院)をあわせた形の研修ができるということが、大きな特徴です。
地域の中核病院には、いわゆる一般的な病気を日々多数問診したり、救急処置にも対応したりという実経験を積むことができます。また専門病院ではマニュアルで読んだだけのような珍しい疾病や、一般的な病気でも多彩な症状を持った症例等を経験できます。例えばこども病院では、風邪症状で終るインフルエンザではなく、インフルエンザ脳症という形で重症化した患者さんも多く診られます。

そして、特に専門病院には学会などでも活躍している医師が指導医として多くいますので、専門的な診断や治療に関してのスペシャリストとの関係が築けるという点も特徴ですね。短い研修期間で学べることはそれほど多くないのかもしれませんが、そういう医師達と知り合いになれるということは、一生の相談相手に出会えたとのと同じ。医師にとってはとても大切なことなんです。

Q2.千葉県立病院群の研修プログラムだと色々な病院をローテートすることになると思いますが、そのメリット・デメリットを教えてください。

Ans. 病院をローテーションするメリットとしては、その病院や地域ごとに異なる点を認識できる部分ではないでしょうか。例えばこの専門病院にはどういう患者さんが来られるのか、この中核病院がある地域の患者さん達は医師に何を求めているのかというように、様々なニーズの違いを感じられると思います。
ですから専門病院だけで先端医療を研修しても、それが地域の病院で通用するものかというとそうではありません。もちろん患者さん一人ひとりの考え方にも違いがあります。専門病院に来られる患者さんは病気に対してある程度の知識があるケースが目立ちますが、地域の病院ですと病気のことも治療のことも医師にお任せする方が多い傾向がある。いくつかの病院をローテーションして地域や患者さんのニーズによる違いをしっかりと学びべる研修であると思っています

またデメリットにつきましては、病院ごとに多少異なるシステムをその都度覚えなくてはなりませんので、それに時間を要するということですね。そして、どうしても引越しが必要になりますが、その手配等の煩わしさや負担は少しでも軽減されるように考慮しています。

Q3.研修生の研修先がローテーションする際、宿舎の手配等はどうされていますか。研修医の待遇や福利厚生について教えてください。

Ans. 福利厚生は色々あります。千葉県立病院群ではいくつかの病院をローテーションできることが大きなメリットである一方、どうしても引越しをしなければいけない負担も出てきます。ですから、特に研修1年目はその負担を出来る限り軽減してあげられるよう、地域病院のローテーションは半年ごととし、引越しは1度で済むようにしています。なお手配についてもこちらで行いますし、住居費等に関してもすべて県で持ちますので、経済的な負担もほとんどありません。

  また給与を見ていただければわかるかと思いますが、一般の病院よりも高めになっています。そして宿日直の手当てについては1回に2万円ですから、毎週1回、月合計4回行えば、単純計算で8万円がプラスになります。宿舎は無料ですし、経済的には恵まれていることと思います。

Q4.最後に、医学生に向けてメッセージをお願いします。

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「人材を育成してく場にもなっていると思っています。」

Ans. 千葉県立病院群は、専門病院と地域の中核病院が一体となって、研修医の方々に一人前になってもらえるようにサポートしています。そして研修期間だけではなく、その後も相談しあったり、患者さんを紹介しあったりできるような間柄を築ける部分も大きな魅力です。

また医療崩壊が言われていますが、県という公的な要素もあることですし、この千葉県全体の医療を支えていく人材を育成してく場にもなっていると思っています。そういう中へ皆さんが参加してくださることは、千葉県のみならず近隣の地域にとっても大切なこと。そして研修中に築いた人間関係や学んだことは一生の宝になるはずですので、ぜひ千葉県立病院群で研修していただきたいですね。


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